本圏域は、沖縄本島の中央部に位置し、那覇空港より北へ約22kmの距離に位置する沖縄市を中核都市として、中部9市町村で構成されている広域行政機構である。
本地域は、東シナ海および太平洋に面し、全体として台地と海岸低地からなりたっており、地形、地質、植生環境とも、沖縄本島の北部的要素と南部的要素を有して多様である。圏域の総面積は261.7㎢で県全体の約11.5%を占めており、その全域が都市計画区域に指定されている。また、全域の約24.2%が米軍基地で占められ、土地利用に大きな支障を及ぼしている。さらに、沖縄県内の米軍施設(232.47㎢)の27.3%(63.39㎢)が本圏域に立地している。
人口は、506,027人(平成27年国勢調査)で県全体の1/3以上を占めており、平成22年(国勢調査人口)と比較して17,694人増加している。産業構造においては、第1次産業が減少し、第2次産業は横ばい、第3次産業が増加している。
圏域内の各市町村では、海洋関連の観光リゾート、レジャー、レクレーション施設等の整備・開発がすすめられるとともに、関連産業の立地の促進により就業機会が拡大し、若年層を中心とする人口定住化が促進されつつある。本地域には、多くの伝統芸能や城跡等があり、エイサーや闘牛等のイベントが盛んに行われるほか、スポーツ施設やレジャー施設が整備されている。
また、圏域内には、国立の琉球大学をはじめ、沖縄国際大学、沖縄キリスト教大学、職業訓練短期大学校の4つの大学が設置され、人口増の要因をなしている。
また、長い米軍占領の期間において特異な文化を作り、異国情緒豊かな地域が形成されているなど豊富な文化・観光・レクレーション資源がある。
平成22年国勢調査 (確定値) |
平成27年国勢調査 (確定値) |
増減数 | 増減率 | |||||||
世帯数 | 人口 | 世帯数 | 人口 | 世帯数 | 人口 | 世帯数 | 人口 | |||
計 | 173,572 | 486,844 | 189,878 | 506,027 | 16,306 | 19,183 | 9.4% | 3.9% | ||
沖縄市 | 47,999 | 130,249 | 53,325 | 139,279 | 5,326 | 9,030 | 11.1% | 6.9% | ||
うるま市 | 38,344 | 116,979 | 42,378 | 118,898 | 4,034 | 1,919 | 10.5% | 1.6% | ||
宜野湾市 | 36,361 | 91,928 | 39,333 | 96,243 | 2,972 | 4,315 | 8.2% | 4.7% | ||
北谷町 | 9,903 | 27,264 | 10,724 | 28,308 | 821 | 1,044 | 8.3% | 1.2% | ||
嘉手納町 | 4,937 | 13,827 | 5,069 | 13,685 | 132 | △142 | 2.7% | △1.0% | ||
西原町 | 12,118 | 34,766 | 12,641 | 34,508 | 523 | △258 | 4.3% | △0.7% | ||
読谷村 | 12,422 | 38,200 | 13,658 | 39.504 | 1,236 | 1,304 | 10.0% | 3.4% | ||
北中城 | 5,220 | 15,951 | 5,541 | 16,148 | 321 | 197 | 6.1% | 1.2% | ||
中城村 | 6,268 | 17,680 | 7,209 | 19,454 | 941 | 1,774 | 15.0% | 10.0% |